現在、村さ来の「首都圏オーナー会」会長であり、村さ来を2店舗(寒川店、藤沢店)経営されている相木オーナーへお話をお伺いしました。
相木オーナーインタビュー 8月9日
■相木オーナーは「村さ来」加入前にどんなお仕事をされていましたか?
私は元々料理職人です。初めは洋食を、その後知人に誘われてロサンゼルスへ渡り、和食や寿司職人を10年程していました。日本へ帰国後父の仕事を手伝っていましたが、次はどんな仕事に就こうかと悩んでいた時に、フランチャイズ専門雑誌で「村さ来」のことを知りました。実は私はお酒を飲まないので「村さ来」という居酒屋があることすら知らなかったのです。しかし、和食も洋食も出せる「居酒屋」といった業態に興味がわきました。
■色々ある居酒屋の中から「村さ来」を選んだ理由は?
お店を出すと決めた時に、本当にやりたいのは「寿司バー」でした。20数年前、日本はバブル絶頂期でそのようなお店が流行っていたのです。しかし、それは長続きしないだろうと思い、やはり色々な料理が出せる居酒屋にしました。何社か面接に行ったのですが、当時の私は29歳。まだ若かったせいか、冷たく対応されてしまった中で、村さ来の本社の方々は私の話を真剣に聞いてくれました。この会社とだったら成功できるかもと思わせてくれ、開業の背中を押していただけました。そして知人からの物件紹介のタイミングもあい、あっという間に契約がすすみました。
そして相木オーナーは30歳という若さにして、村さ来をオープンしました。
平成元年4月のことになります。
■村さ来をオープンしてから、最初に苦労なさったことはどんなことでしょう?
先程も申しましたが、時はバブル絶頂期。求人は売り手市場です。なかなか従業員が集まらず、人材雇用にとても苦労しましたね。家内にもフル稼働で手伝ってもらいました。「社宅を用意して欲しい」との希望で、住居まで用意して雇った人材もすぐに辞めてしまう時代でした。現在の寒川店の店長は、私がそんな苦労をしている中、オープン2年目に出会った頼れる社員です。
■数ある居酒屋から「村さ来」に加盟して良かったことは?
本社で考えている全店共通メニューは、今のトレンドをとりいれたり話題性のあるものなどが多く、なかなか自分達では思いつかない商品や企画などが多々あります。アルバイトでも調理できるよう、親切で丁寧な調理マニュアルは味がぶれることなくお客様へ商品提供できてとても助かっています。本部からの指導では、普段私達が気付かないような細やかな改善指摘にはっとさせられます。そして「村さ来」には、他のチェーン店にはない自由度があります。それぞれの地域や店にあったことができます。各店が自由に「おすすめメニュー」を提供できたり、自分で企画したフェアを行えたりと、制約が少ないため色々なことにチャレンジできるのです。日本全国にある村さ来なので、その土地で採れる魚や野菜、ご当地グルメなどを独自に提供できて、お客様に喜んでいただけるのは村さ来ならではの醍醐味だと思います。
インタビュー当日、相木オーナーの店舗(寒川店)では「茅ヶ崎産朝獲れ生しらす」が何と!280円でおすすめメニューとして提供中でした。沢山のお客様からオーダーしていただいているのを目の当たりにしました。
■お店のこだわりはどんなことですか?
美味しく安い。これは村さ来の基本ですね。また、私の店舗は神奈川県で海の近くです。新鮮で美味しい魚を安く仕入れることができる。チェーン店の総合居酒屋はお刺身などの魚料理が弱いイメージがあるような気がしますが、おすすめメニューであえてその部分に力を入れ、近隣のチェーン居酒屋との差別化をはかっています。チェーン居酒屋の安心感プラス、地の物が味も美味しく値段も安く食べられる。自分が行きたくなるような居酒屋づくりをいつも考えています。
■今後の展望をお聞かせください。
私はお店の繁盛は店長の技量が必要だと思います。もちろん、立地条件なども重要なことですが、お客様がご満足いただけるお料理であり、サービスを提供できることが必要です。店長になれる人材の育成ができれば、その店長の数だけ店舗を増やしたいと考えています。今まで閉店になってしまった店舗もありますが、不採算店舗をいつまでも生かしておくよりも、次の新しい店を!との想いです。今後も本部と協力し、共存共栄で頑張りたいと思います。
温厚な人柄が伝わってくる笑顔が素敵な相木オーナーの、食とサービスへの熱い想いを体感するには、村さ来「藤沢店」「寒川店」へぜひご来店ください。